ICL

ICLとは

ICL(アイシーエル)とは、小さなレンズを目の中に移植(インプラント)することで視力矯正を行います。 ICLをインプラントすることで、手術後早期から良好な裸眼視力を得ることが期待できます。
ICLは1997年にヨーロッパでCEマークを取得。
現在は64か国で薬事承認を取得しており、
世界全体での累計症例数は35万眼以上(2012年12月末時点)と圧倒的に多い使用実績があります。
アクティブな生活を送りたい方、クリアな見え方を希望される方におすすめです。

目に装着して視力矯正を行うコンタクトレンズとは違い、
ICLは目の中の虹彩(茶色の部分)と水晶体の間にレンズを
インプラントして視力矯正を行う方法です。
▼ICL情報サイト
http://www.icl-info.com/

ICL

ICLの安全性

ICLはImplantable Collamer Lensの頭文字を繋げて作られた名称で、
コラマー(CollamerR)と呼ばれる独自に開発した生体適合性の高い親水性素材から作られています。

レンズの移植(インプラント)には、インジェクターと呼ぶ挿入器を使用します。
インジェクターがレンズを小さく折りたたんだ状態で眼内に射出するので、
移植のための切開創は約3㎜と小さく、目にかかる負担を少なくし、日帰り手術を可能にしています。

ICL(アイシーエル)の特徴は、適応範囲が広くレーシックでは適応外となる強度近視の方や
角膜が薄い方にも適応が可能なこと、視力矯正の精度が高くハードコンタクトレンズと比べても
見え方に遜色がなく手術後の満足度が高いこと、など。
またいったん移植(インプラント)したレンズは取り出して元の状態に戻すことも可能です。
これはレーシックのように角膜を削る視力矯正手術とは大きな違いといえるでしょう。

20年以上前から研究、手術が実施されており、
現在ではヨーロッパ、アメリカ、韓国、中国を中心に世界各国で承認され使用されています。
日本でも国内治験の結果からICLの有効性と安全性が認められ、
高度管理医療機器「有水晶体後房レンズ」として2010年に厚生労働省より承認されました。

医療機器製造販売承認番号:22200BZY00001000

ICLの特徴

色鮮やかな見え方

目の中にインプラントされたレンズによって近視が矯正されるため、
手術後早期から良好な裸眼視力が期待できます。
角膜を削らないので、ドライアイ症状を気にされている方、
見え方に対する高い満足度をお求めの方におすすめです。

レーシック適応外をカバー

レーシックなどのレーザーで角膜を削ることが難しいとされてきた強度近視の方、
角膜が薄い方に対してもインプラントすることが可能です。

長期安定性

生体適合性の高いレンズ素材で出来ているため、目の中に長い間インプラントしておくことが可能です。
必要に応じて取り出すこともできる「可逆的な手術」です。
近視や乱視が強めの方の場合、レーシックによる視力矯正では術後数年で
視力が少し戻ってきてしまう傾向があります。
ICLでは、このような視力の戻りが大変少なく、長期的に安定した視力が期待できます。

厚生労働省認可

2010年に厚生労働省から高度管理医療機器として承認された唯一のICL。
日本国内で実施した治験結果から、有効性と安全性が認められています。

UVケアに有効

紫外線のダメージが瞳の奥に蓄積すると眼病の原因になる可能性があるといわれています。
ICLにはUVをカットするための紫外線吸収剤が含まれています。
紫外線によるダメージを軽減する効果が期待できます。

日帰り手術が可能

レンズ挿入のための切開創は3mmと小さく、
片眼で10分~20分で手術が可能です。
また3mmの切開創は点眼のみで自然治癒するため、通常は縫合する必要もありません。
麻酔などを含めた全体でも1時間はかからない手術ですから、
目への負担が小さく、早ければ手術した翌日には回復し、視力の変化を実感できます。

こんな方におすすめ

●メガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放されたい方
●裸眼で思い切りスポーツを楽しみたい方
●レーシックで角膜を削ってしまうことに抵抗がある方

手術方法

ICL手術の方法.1

点眼麻酔をして、角膜を約3mm切開します。           
ICL手術の方法.2

切開した部分からレンズを目の中に挿入します。           
ICL手術の方法.3

レンズを虹彩と水晶体の間に移植(インプラント)します。          

ICLの手術費用

当院での手術費用
片眼:340,000円   両眼:680,000円

※術前検査から術後6ヶ月の検診まで含みます。


Q&A

誰でもICLの手術を受けられますか?
年齢が21~45歳で近視または乱視またはその両方の方で、
目の病気(緑内障・糖尿病網膜症・白内障など)がなく、
医師により適応が確認された方が手術が可能です。
手術前に適応検査を行い、人それぞれの近視や乱視の程度、
目の大きさに合わせてレンズを選ぶ必要があります。  
ICLのレンズは目のどこに移植(インプラント)するのですか?
目の中の黒目(虹彩)の裏、水晶体の前の後房と呼ばれる位置に移植(インプラント)します。
黒目の裏に固定することで、ズレたりする心配はほとんどありません。
また、外見からレンズが見えることもありません。移植(インプラント)後、
特別なケアは必要ありませんが、手術を受けた眼科への定期的な受診をおすすめします。  
ICLのレンズはどんな素材でできていますか?
コラマー(Collamer)と呼ぶ、HEMA(水酸化エチルメタクリレート:hydroxyethyl methacrylate)とコラーゲンを含む生体適合性の高い素材で作られています。
この素材は目の中で異物として認識されにくい大変優れた素材です。
特別なメンテナンスなどをしなくても目の中で曇ったりせずに長期間透明な状態を維持し、
長くレンズとしての機能を果たすことが可能です。
さらに紫外線吸収剤が含まれていますので有害な紫外線(UV)をカットしてくれます。  
どうして手術後クリアに見えるのですか?
精度の高いレンズを使って目の中で視力矯正を行っているため、
収差(光の結像のズレ、像のボケやゆがみ)が少なくクリアな見え方が期待できます。
またレーシックに比べて強い近視や乱視でも安定した優れた視機能を得る事ができます。  
手術を行った後、どのぐらいで視力が安定しますか?
角膜を削らずに、小さな切開創からレンズを目の中に移植(インプラント)するだけなので
手術当日から裸眼で過ごせます。
手術直後は目の中で若干の炎症が起こるため見えにくい場合もありますが、
通常は翌日から1週間ほどで良好な視力に回復することが多いようです。
ただし手術による切開創は自然治癒するまでに1カ月から3カ月程度の期間を要する場合があります。
このため、手術後は視力が良好に回復した後でも医師の指示には従ってください。
また視力回復後も担当医師による定期的な眼科受診をおすすめします。  
手術を行った後、視力が変わった場合はどうすればいいですか?
移植(インプラント)したレンズは取り出して交換することが可能です。
あるいは移植(インプラント)したレンズはそのままにしておいて、
他の屈折矯正手術を受けることもできます。
また何度も手術を受けたくない方は、レンズを移植(インプラント)したままの状態で
メガネやコンタクトレンズを併用することも可能です。
老眼の方は、老眼鏡をかけることができます。
詳しくは担当医師にご相談ください。  
合併症など、手術のリスクはありますか?
まれにレンズと水晶体が干渉し白内障を誘発することがあります。
その場合は、いったんレンズを取り出して白内障の治療をします。
また以前には、手術後に目の中の水(房水といいます)の流れに変化が生じて
眼圧が上昇することがありましたが現在はこの対策としてレンズに穴を開けることで、
目の中の水の流れを妨げないようにしています。
手術自体のリスクもほとんどありませんが、まれに感染症をおこすことがあるので注意が必要です。
ICLのサイズと目のサイズの不一致があるとICLの入れ替え手術が必要になる場合もあります。
詳細は担当医師とご相談ください。  
レンズを目の中に移植(インプラント)する治療法はICLだけですか?
角膜の内側、黒目(虹彩)の表側の前房と呼ぶ位置にレンズを固定する別の治療法が以前からあります。
ただし、この治療方法では手術を受けた方の角膜内皮細胞が
術後数年間で顕著に減少しているという報告があり、水泡性角膜症の発症リスクが懸念されています。
レンズを後房と呼ぶ位置に固定するICLで角膜内皮細胞が著しく減少しているという報告は
まだありませんが、内眼手術であるのは同じです。
レンズを移植(インプラント)する以上、レンズが周囲の眼内組織と干渉するリスクがあることに
変わりはありません。 内眼手術によるリスクなどの詳細は担当の医師にお尋ねください。
また、どのような治療方法を選択するかは患者様と担当の医師がご相談の上で決定してください。